当センターでは、県内技術者の育成、技術レベルの向上を目的に、技術情報の提供や、品質管理・生産技術・分析技術等に関する実践的な内容の研修を開催しています。
今回は、県内学校給食の栄養士や調理師等の衛生管理担当者と食品衛生を担当する保健所職員を対象に、食品中の異物に対する分析方法とその考え方についての入門セミナーを開催しました。
異物発生時には早急な異物の素材特定と発生原因の究明がとても重要ですが、特に加工食品においては流通経路が複雑化しているため、異物発見時の状況や異物の保管方法などがうまく共有できず、原因究明に支障をきたす事例がたびたび見受けられます。そこで、普段知る機会の少ない異物分析の方法や考え方、異物発生時の情報収集や異物の保管方法についての紹介と使用する分析機器の見学を行いました。
参加者の方々からは「異物混入の原因予測、追求の方法が理解できた」、「(分析方法を知ることで)具体的に異物保管時に気を付ける点が分かった」、「実際に分析をしてみたい」といった声が寄せられ、研修中もメモを取りながら熱心に聴講している方も多く、関心の高さがうかがえました。
食品産業担当では今後も引き続き情勢に応じた研修会を企画、開催したいと考えています。
このほかにも当センターでは様々な企業技術研修を開催していますのでホームページ(https://www.oita-ri.jp/riyou-guide/seminar)をぜひご覧ください。 (食品産業担当 松田みゆき)